「未来の祀り ふくしま」に集結した日本の知性――鎮魂と再生。福島発「祈り」の舞。
【本書収録内容】
- 「あの日から私たちが考えてきたこと、考えたいこと」
- 柳美里 開沼博 若松英輔
- 原子力発電所鎮めの詞
- 序の舞「荒ぶる大河」、「女性たちによる未来雅楽」、
- ふくしま未来神楽「風来」
我々日本人は、右手と左手で矛盾した問題を抱えながら生きている――
2015年真夏に福島稲荷神社で開催された鎮魂と再生を祈る、新しい福島発の文化イベント「未来の祀り ふくしま」に日本の知性が参集した。鎌倉から南相馬に移住した芥川賞作家・柳美里氏、気鋭の社会学者・開沼博氏、批評家・若松英輔氏、そして福島の有志・子どもたちが集結し、創作神楽「風来」に至る「未来神楽」奉納の舞を披露した。30年続けると宣言した詩人・和合亮一の本能がみなぎる舞台の数々。人に優しく温かい福島人の誇りと悲しみ、被災地の直面する課題、2011年3月11日の“あの日”からの「ありのままのふくしま」を言葉と写真で綴る。革命的!福島発のヴィジュアル書籍!
<目次構成>
- 決意 和合亮一
- はじめに 和合亮一
- ふくしま未来神楽 第一番「白はだし」
- 昨日よりも優しくなりたい 和合亮一
- 生と死を巡って――「あの日から私たちが考えてきたこと、考えたいこと」
- 柳美里 開沼博 若松英輔 和合亮一
- きつね踊り
- 影絵芝居「南相馬・小高区 大悲山大蛇伝」観劇記
- 現代祝詞 原子力発電所鎮めの詞 及川俊哉
- 現代祝詞 放射性物質の神等を遷し却る詞 及川俊哉
- 海という文字の中に 和合亮一
- 序の舞「荒ぶる大河」
- 女性たちによる未来雅楽
- ふくしま未来神楽 第一番「風来」
- いつも 夕焼けがある 和合亮一
- 神楽を巡って 懸田弘訓 丹治正博 森幸彦 鎌田東二 和合亮一
- 僕らの未開 「おおおきな木」けもの
- 新バイブル・ストーリーズ 柴田元幸×けもの
- おわりに 和合亮一
写真:小池伸一郎
<著者紹介>
和合亮一(わごう・りょういち)詩人、高校教員。
1968年福島市生れ。福島大学教育学部卒業。『AFTER』で第4回中原中也賞受賞。『地球頭脳詩篇』で第47回土井晩翠賞受賞。2011年3月11日の東日本大震災発生以降、福島の声を代弁する形で、twitterに詩を発表し大きな反響を呼ぶ。主な著書に『詩の礫』、『詩ノ黙礼』、『詩の邂逅』、『私とあなたここに生まれて』、『廃炉詩篇』、『木にたずねよ』、『詩の寺子屋』等がある。共著に『被災地から問う この国のかたち』(玄侑宗久・和合亮一・赤坂憲雄)、『往復書簡 悲しみが言葉をつむぐとき』(若松英輔・和合亮一)等がある。福島県教育復興大使を務める。「未来の祀り ふくしま」発起人。
発行:イースト・プレス 本文136P B5判 定価:1852円+税
2016年3月18日発売!
http://www.eastpress.co.jp/shosai.php?serial=2541
昨夏の未来の祀りがビジュアルブックになりました!『生と死を巡って』和合亮一 https://t.co/2bQxGamTYg 3月18日発売です!自分の現代祝詞も掲載されてます。みんなで唱えて福島の復興を祈ろう! pic.twitter.com/TX4NoxWWAi
— M31 (@m31oikawa) 2016年3月8日