オイリュトミーってなに?という方へ向けた動画のご紹介など

今回出演するオイリュトミストの鯨井さんに、

オイリュトミーをはじめて見るという人のために、

なにか予習になりそうな動画はありますか?

と質問しましたところ、

 

「art of eurythmy 1981」

 

という動画を紹介してもらいました。

3分20秒あたりからシューベルトの楽曲に合わせた踊りが始まります。

衣装が踊りに合わせてふわふわとはためきながら揺れているのがきれいで、

夢の中に誘われていくような感じがあります。

オイリュトミーは「音楽を身体で表現する」と説明されますが、

こういうことなのかー、と、自分もちょっとわかったような気になりました。

 

鯨井さんたちオイリュトミストは、

東京の「天使館」というオイリュトミーの学校の卒業生です。

「天使館」を主催なさっているのは笠井叡(かさいあきら)先生です。

 

笠井叡先生のインタビューがネットに載せられていましたので、

こちらもご参考にどうぞ。

笠井叡先生はご自身の舞踏の作風にオイリュトミーを取り入れて、また独特の踊りの世界を作り出していらっしゃいます。

 

・「Artist Interview」(http://performingarts.jp/J/art_interview/1301/1.html)

⇒笠井叡先生がシュタイナー思想に何を求めてドイツに留学されていたのかが簡単に述べられていて興味深いです。

 

・「笠井叡 独占ロングインタビュー「今晩は荒れ模様」を前にして― いま、ダンスをするということ」

(http://k-pac.org/performance/20150425d.html)

⇒現代の国際情勢とダンサーの身体がどう関わっていくか(どう関わっていくべきか)、つっこんだ論が展開されています。

・「笠井叡(舞踏家・振付家・オイリュトミスト、天使館主宰)ロングインタビュー~デビューの頃から初のセルフコレオグラフィーとなる『冬の旅』まで」

前編(http://www.ballet-factory.com/takahashi/new/031_1.html)

⇒笠井先生が大野一雄さんからならった即興のやり方が独特で面白いです。

・後編

(http://www.ballet-factory.com/takahashi/new/031_2.html)

⇒「ダンスは社会に向き合わなければならない」という言葉が印象的です。

 

・笠井叡『今晩は荒れ模様』インタビュー!

⇒「ダンサーだろうがダンサーじゃなかろうが、動きってみんな美しいものなんです。街中を歩いているおばあさんも、病院で見かける患者さんもみんな美しい。その美しさと、意識してダンス的に美しく動いたときのどちらがいいというのは言えない。」という言葉がすごいと思いました。

 

・笠井叡独舞公演「花粉革命」

(http://www.k-pac.org/kpac/expe/vol10/top.html)

⇒「私たちはご飯を食べないと生きていけないけれども、そうではなくて私は生命そのものを食べたいと思うの。空気の中に生命があって、直接生命を呼吸できるようなことがあればいいなあと。舞踊家の夢というか、そういう気持ちを作品にしたいと思っていたんです。

「革命」とは、「命をあらためる」ということなんですが、人間は人間の体の中で命を生み出すことが出来るのではないか、と思うんです。経験的な言い方ですが、人間の身体は何にでもなるのね。宇宙より大きいものが人間だと思う。人間の心というのは、勇気をもって奥の奥まで見ようとすると、底知れない広さがあると思うんです。私の好きなドイツの詩人で、ノヴァーリスという人がいまして、彼は『花粉』という日記の中で、「ナイフで身体を傷つけたとき、その傷の感覚をずっと捨てずに奥の奥まで辿っていくと宇宙に行き着く」ということを書いているんです。」

「体はいつか目覚めないといけないんですね。表面の波はざわざわしていても海の底にゆっくりとした大きな海流があるように、体の中も波のようなものがあるんですね。体を支えている深い奥の海流に触れるというのは、目覚めることだと思う。体に向かっているとそういう目覚めが必ず来るんですよ。それが悦びというか、ああ、体ってこういうものなんだって思う。きっとそういうのは踊りの中でふっと突然に訪れるものでしょうね。宇宙よりも大きいのは人間の体ですよ。肉体ほど深いものはこの世にないですから。」

⇒人の身体の中に宇宙を見出していこうというスケールの大きさが素敵です。

 

<笠井叡先生の参考動画>

・KYOTO EXPERIMENT 2011 – Akira Kasai

 

・Hayasasurahime, Akira Kasai en el Cervantino

 

 

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